さよなら、かみさま
捨てられずに手元に残している本ってあるでしょ。でもそれってあんまり読まないでしょ。残しつつ、読んでる本。というのは貴重だ。
残しつつ、読んでる本、フューチャリングまんが。
今回書くこれね、だいすきなんだけど、なかなかF○CKシーンが激しいのもあって、あんまりお友達(とくに学友)には勧められなかったんだよねー。
でも大人は面白く読めると思う。というか、いま調べたらこれレディースコミックだったの。そりゃ大人向けだわ。ははは。
じゃじゃーん!
「神に背を向けた男」(和田慎二原作/浜田翔子作画)
ご存知でしょうか。タイトルからかっこいー!!
あ、ウィキペディアにページがあった。
一言でまとめると、色男の復讐話。
もうちょい詳しく言うと、少年時代に家族を殺され、大財閥のおばさまの養子になり、おばさまの死後、若くして大財閥のすべてを継いだ連妙寺佳樹という男が復讐を遂げる話。
主な登場人物は、香港の大財閥の若き当主・佳樹、その右腕を務める天才調香師・島津、佳樹の仇の息子だが佳樹を慕う少年・郁人。
なんかこれだけでも「はっ?」てならないか?なんだよ天才調香師…。ぜったい気になるでしょ…。
まーイロとカネで動く世界がとってもぞくぞくわくわくしてね。
アジア映画を観てるみたいな話だよ。
わたしが持っているのは文庫版の全3巻。
未収録の話はないみたいだけれど、いちおう話としては未完とのこと。なんて残念な…。でもキリのいいところで終わっているので、このあとどうなるの~!?ってもやもやしないで済むところは助かる。
影のある美丈夫、その男に忠実な右腕(執事みたいな調香師)、復讐、エロスとバイオレンス。みたいなキーワードにピンとくる方にはおすすめです。
今どき流行の絵柄じゃないけど、なんというか、読むほどに愛着が湧くよ。
ずっと手元にあるので気にしたことなかったけど、今検索したらキンドルでも読めるらしい。便利な世の中だな~。
↑この表紙の男が佳樹。
↑こっちが郁人。
↑こちらが凄腕調香師、島津。隻眼。ひぇぇ。
浜田翔子さんというと「炎の蜃気楼」の挿絵が有名。しかしわたしはミラージュあんまり読んだことない。それこそ浜田さんのコミカライズくらいしか。同じ時期のコバルト文庫だと、完全オーラバ派だったから…。でも「ハイスクール・オーラバスター」は未完だけど「炎の蜃気楼」はいちおう本編完結してるんだよね?完結いいなぁ。
浜田さんご本人による思い出話を発見。こういうの知れるの、うれしい。